米国LPGA ドライビングディスタンスの5年間の年次推移を見る 飛距離は伸びたのか

以前の投稿「JLPGA ドライビングディスタンスの5年間の年次推移を見る 飛距離は伸びたのか -驚くべき結果に。新製品が毎年が出ているが、5年間ほぼ変化なし」で、米国LPGAのドライビングディスタンスの推移を調査するとしておりました。
投稿が遅れて申し訳ありませんが、調査結果を報告いたします。

基になるデータは、LPGAスタッツ/ドライビングディスタンス( https://www.lpga.com/statistics ) から抽出しております。
なお、ディスタンス記録としては、規定ラウンド数を満たした人が記載されており、概ね150名程が記載されています。
JLPGAのデータ分析では、上位70名に限定しました。70名は、今後のスタッツ分析の標準数(シード人数50名+予備軍20名)としております。
そのため、LPGAのデータも上位70名で分析することにしました。

結果を記述統計表とグラフで示します。

黒丸は、特異点(外れ値)を意味しています。

平均飛距離(上位70名)は約263.6±3ヤード内、最小値は約256±3ヤード内に収まっています。
ただ、最大値は、282±9ヤードと年度差が大きくなっています。
細かく調べると、特異点(外れ値、グラフの黒丸)データがあり、特に2021年度の291ヤード( Anne van Damプロ、オランダ)は、5年間のデータでは、突出しています。
 Anne van Damプロは、2019年284ヤード、2020年283ヤードでも第1位となっていますが、2022年は記録がなく、シード落ちではないかと思います。
(JLPGA(日本)は、平均飛距離は約240±1ヤード内、最小値は約231±2ヤード内、最大値は約259±2ヤード内に収まっています。)

また、2022年度のトップ20名の過去4年間(計5年間)の飛距離推移表を以下に示します。

なお、日本の女子プロで、日米でのドライビングディスタンスのデータを並べてみました。2023年の米国データは、6月12日の閲覧データです。

日米でデータがある日本人プロのドライビングデータから、米国の方が約13ヤード程、飛距離が伸びています。
これは、米国のゴルフ場のフェアウエイが日本より硬く、ランが出るのではないかと思います。
(投稿者は、米国でのラウンド経験はありませんので、あくまでも推測です)

結論としては、
・5年間の上位70名の平均飛距離は、263.6±3ヤード内に推移しており、年度上昇の傾向は見られない
・2022年度のトップ20名の過去4年間(計5年間)の推移を見ても、大幅な向上は見られない
・日本人でただ一人、笹生優花プロが275.61で、堂々の3位にランクインしている
・日本・米国でプレーした日本人データから米国のドライビングディスタンスは、日本のデータと比較する場合、少なくとも約10ヤード程少なく見積もった方が良い。
・JLPGAの上位70名の平均値は約240ヤード、LPGAの上位70名の平均値は約263ヤードであり、23ヤードの差があります。10ヤード低く見積もっても253ヤードとなり、日米で約13ヤード程の差があると推測されます。

今回の結果から、JLPGA、LPGA共に、5年間のドライビングディスタンスの伸びは確認できませんでした。
引き続き、女子プロのスタッツの分析をして、ご報告させていただきます。