JLPGA ドライビングディスタンスの5年間の推移を見る 飛距離は伸びたのか

驚くべき結果に。毎年、新製品が出ているが、5年間ほぼ変化なし

ゴルフが趣味で、女子プロ(JLPGA、ステップ共)の活躍にも興味があります。
男子は、パワーゲームになってきており、我々アマチュアの参考にはならず、女子プロのスイングは非常に参考になります。

そういうこともあり、女子プロのスタッツにも関心があり、JLPGAのデータを基に、今回、ドライビングディスタンスの推移を調べてみました。
毎年、ドライバーの新製品が出ており、契約プロは、絶賛し、飛距離が伸びたとの宣伝コメント(一般に5~10ヤード伸びたとのコメント多し)をしておりますが、当方の感覚としては、大幅な飛距離アップには疑いを持っており、せいぜい数ヤード(5ヤード以下)であろうと考えておりました。

基になるデータは、JLPGAスタッツ/ドライビングディスタンス( https://www.lpga.or.jp/stats/2022/lpga/distance/1 ) から抽出しております。
なお、記録としては、規定ラウンド数を満たした人が記載されており、概ね90名強が記載されています。
ドライビングコンテストと異なり、打球がフェアウェイに残るか否かに関わらず、止まったところまでの距離が計測され、より飛距離の実体が判りやすくなっています。
平均を求めるため、人数をそろえる必要があり、上位70名に限定しました。
70名は、今後のスタッツ分析の標準数(シード人数50名+予備軍20名)としております。

 補足:ティーショットの平均飛距離。※ラウンドごとに2ホールで計測するが、風による影響が出ないように、反対方向に向かう2ホールで計測する。打球がフェアウェイに残るか否かに関わらず、止まったところまでの距離が測られる。規定ラウンド数を満たしている選手のみ対象とする。(引用:JLPGAホームページ)

結果を統計表とグラフで示します。

グラフ

また、2022年度のトップ20名の過去4年間(計5年間)の飛距離推移表を以下に示します。

結論としては、
 5年間の上位70名の平均飛距離は、239~241ヤード(2ヤード)内を推移しており、差は見られない
 飛距離トップも257~261(4ヤード)ヤード内に推移しており、上昇傾向はなく、差は見られない
 (補足:2022年度と各年度との『対応のないt検定』を実施しても有意差はありませんでした)
 2022年度のトップ20名の過去4年間(計5年間)の推移を見ても、以下の点を除き、大幅な向上は見られない
 ・渡邉彩香プロは、スイング変更を試みた2019年に極端に飛距離ダウンが見られる
 ・勝みなみプロは、2020-2021年度から飛距離アップが見られる
 ・テレサ・ループロは、36歳(1987年生まれ)であるが、安定的に上位をキープしている
 ・藤田さいきプロも、38歳(1985年生まれ)であるが、2019年度ぐらいから飛距離アップが見られる。
 ・セキ ユウティンプロは、220ヤードから245ヤードと大幅な飛距離アップに成功している。2022年度からドライバーの時、ステップ打法をしている場合がありますが、その効果か。

今回の結果は、当サイト管理者にも意外な結果であり、もう少し、年度差が出ると思っていました。
ドライバー規定の制限のため飛距離は伸びず、方向性等の改善のみになっているのか、それとも、日本の女子プロの体力、筋力では、ドライバー改善の効果が発揮できないのか疑問が出てきました。
そのため、日本のJGTO(男子プロ)、アメリカのPGA(男子)、LPGA(女子)のドライビングディスタンスの推移も調べてみたくなり、別途、報告したいと思います。