USBメモリーのセキュリティ対策

はじめに

USBメモリはデータの持ち運びによく利用されています。しかしながら、便利である一方でUSBメモリの紛失をきっかけとした情報漏洩事件も多発しています。
万が一漏洩してしまった場合は、計り知れない損失が生じる可能性があります。
そのため、中小製造業としても、USBメモリ各個体の管理やUSBメモリのデータ保護対策が重要となります。

USBメモリ管理規定とセキュリティ対策

情報セキュリティ規定やUSBメモリの使用についての規定をまとめておくことを推奨します。
 情報セキュリティ規定(方針)
  下位規定:クライアントPC管理規定
       サーバー管理規定
        USBメモリ管理規定
       ・・・・・・
 など。 
情報セキュリティ規定等については、別の機会にご紹介させていただく予定をしており、今回は、USBメモリの管理に限定して、対応をご説明いたします。 
まず、USBメモリの管理規定ですが、
  USBメモリ セキュリティ 管理規定
で検索すると、行政を中心に管理規定が閲覧できますので、貴社の管理規定策定に参考となります。
一般に、管理規定としては、最低でも

  1. USBメモリの管理
    • 原則、個人所有品の業務使用を認めない
    • USBメモリ各個体の識別管理(登録など)
    • データ保護手法(セキュリティ対策)の導入
  2. 外部持ち出しルール
    • 届け出制か承認制か
  3. 紛失等の問題発生時の対応
    • 報告書テンプレートなど作成
  4. 廃棄時のルール

が必要です。

USBメモリのセキュリティ対策

USBメモリのデータ保護方法(セキュリティ対策)ですが
 1)セキュリティ機能付きのUSBメモリを使用
 2)USBセキュリティ対策ソフトを導入する
が考えられます。
 特に、USBセキュリティ対策ソフトは汎用のUSBメモリが使用でき、新たにセキュリティ機能付きのUSBメモリを購入する必要がありません。
フォルダやファイルを暗号化するソフトも種々ありますが、今回は、USBメモリのセキュリティソフトに特化して、ソフトを調査、体験版にて評価しましたので、参考になればと思います。
フォルダやファイルの暗号化ソフトに関しても別途、ご紹介する予定をしております。

USBメモリセキュリティ対策ソフト

USBセキュリティ対策ソフトとしては、以下が挙げられます。

品名メーカWebサイト条件10ライセンス購入価格
セキュリティ・ウェアハウス-portable     株式会社スカイネクサスソフト紹介サイトへ無料
USBメモリのセキュリティ合資会社カシュシステムデザインソフト紹介サイトへ団体向け・容量制限なしの場合41,730円
USB SecureNewSoftwares LLCソフト紹介サイトへ$299.5


機能評価結果は、以下のテーブル内容(詳細)となります。

USBメモリ保護_20220624

各ソフトの概略は、

品名条件特長
セキュリティ・ウェアハウス-portable   ・USBメモリ内にセキュリティソフトをインストール
・暗号フォルダーを作成
・暗号フォルダー内にファイルを格納
・ファイルは圧縮され、ファイル名も暗号化
・非保護状態でも、暗号フォルダー、ファイル(暗号化されているが)存在は見える。
USBメモリのセキュリティ団体向け・容量制限なしの場合・PCに管理ソフトをインストールして、管理ソフトにより、USBメモリ内にセキュリティソフト(保護ソフト、解除ソフト2種)をインストール
・USBメモリ内に暗号化保護領域を生成する。暗号化領域にファイルを格納する。
・解除ソフトにより非保護領域となり、通常ファイルとして扱える
・保護時には、暗号化領域は見えない
・団体向けバージョンには、簡易サーバー認証機能等を組み合わせて、解除できるなどの機能が利用できる
・データベースインストールは不要
USB Secure ・PCに管理ソフトをインストールして、管理ソフトにより、USBメモリ内にセキュリティソフト(1種)をインストール
・USBメモリ内に暗号化保護領域を生成する。暗号化領域にファイルを格納する。
・解除ソフトにより非保護領域となり、通常ファイルとして扱える
・仮想ドライブ機能があり、暗号領域は解除時は、別ドライブになるので、暗号化領域が理解しやすい
・保護時には、暗号化領域は見えない

となります。

各ソフトウエアにはそれぞれの特長(詳細に記載)がありますので、貴社の要件を整理して、選択していただければと思います。
なお、無料版は商用利用不可である場合が多く、業務には利用できないので注意が必要です。
個人的には、USB secure がシンプルで使いやすいように思います。当サイト運営者は、2011年に正規購入してから、現在まで、無償バージョンアップされながら使用続けております。
他の2つは、日本製であり、取扱説明やヘルプなどで操作方法も理解しやすく、また、他紹介サイトでも使用方法が説明されており、敢えてここで説明する必要もありませんが、USB sequre は米国製であり、表示も英語のみです。日本語の紹介サイトもないようですので、インストール方法から操作方法までを次回説明したいと思います。

その他のUSBメモリのセキュリティ対策ソフト

また、今回、ご紹介した3種のソフト以外に、
 InterSafe SecureDevice Ultimate+InterSafe DeviceControl(アルプス システム インテグレーション株式会社)
があります。これは、サーバーが必要なシステムではあり、他のソフトのように簡単に使用することはできませんが、関連ソフト(「InterSafe WorkFlow」)を組み合わせると、データの持ち出し制御が可能で、持ち出す場合は、Webで申請・承認し、持ち出す媒体は安全なもののみを利用することが出来るように管理できます。
非常に魅力的なシステムであり、これについては、現在、評価ソフト(1か月の体験版)を入手しましたので、インストールから評価し、結果をアップしていきます。